SI出身者の職域マップ——商流×工程×常駐で現在地を知る
皆さま、こんな経験ありませんか。転職サイトで「PM経験者歓迎」の求人を眺めても、自分に合うのかどうかまるで判断がつかない——。原因ははっきりしています。「SIerのPM」という一括りが粗すぎるのです。僕は、PMは40パターン存在すると申し上げてきました。SI系だけでも現在地はまるで違います。
1. 現在地を決める3軸
- 商流:1次請(元請)/1.5次請/2次請以降・SES。上流ほど顧客の生の課題に触れており希少です。
- 工程:IT戦略・課題設定・システム化企画〜要件定義〜設計〜開発〜運用のどこからどこまで担ったか。
- 常駐/自社内:顧客先常駐か自社内開発か。常駐経験は顧客現場への入り込み=FDPM適性として読み替えられます。
2. 現在地別の見取り図
| 現在地 | 持っている資産 | 相性のよい進路の例 |
|---|---|---|
| 大手SIer PM(元請) | 大規模マネジメント・エンタープライズ折衝 | ITコンサル/大手事業会社のIT企画。ただしスタートアップとは文化ギャップが大きい |
| 中堅プライム系SIer PM | 元請経験+現場との近さの両立 | ITコンサル・PMO/バーティカルSaaS。実績があれば年齢を問われにくい領域 |
| 1.5次請〜2次請 PM/PL | 品質・進捗管理の完遂力・現場統率 | 発注側(情シス・IT企画)への転換/新興ITコンサル。求人の裾野が広い |
| SES・常駐リーダー | 複数現場への適応力・顧客先での課題発見 | まず「PM経験の中身」の言語化が先決。常駐経験はFDPM文脈で強みに転じる |
| Web系受託 PM | モダン開発・技術理解 | Web系事業会社・スタートアップとの距離が最も近い |
※進路の相性はPM Quest独自の職域マップ(40パターン)に基づく目安です。個人の経験・年齢・企業により変動します。
3. 現実的な狙い目と、注意すべき問い
個人的には、SI出身の方の現実的な狙い目として①バーティカル(業界特化)SaaS、②新興・中規模のITコンサル、③事業会社の情シス・IT企画(発注側)の3つをまず挙げます。いずれもSIer経験がそのまま評価されやすい構造がある領域です。
一方で、面接で必ず問われるのが「そのPM経験は本当のPM経験か」です。①何名×何ヶ月×予算いくらのプロジェクトか、②要件定義から関与したか途中参画か、③最終意思決定者は誰だったか。この3つに具体的に答えられるよう、応募前に自分の経験を棚卸ししておいてください。
(結論)
会社名や「PM歴◯年」ではなく、商流×工程×常駐の座標で自分を語る。座標が定まると、無数に見えた求人が「自分の座標から近い/遠い」で整理できるようになります。まずは現在地の確認から。当サイトの3分診断も、この3軸に沿って設計しています。
PM・PM隣接職に特化した人材紹介「PM Quest」を運営。IT人材業界20年、ギークリー創業を経て現職。個人として通算4,200名のキャリア面談を実施してきた経験に基づき監修しています。本文中の年収・難易度等はPM Quest独自ガイドの目安値であり、個人の経験・企業により変動します。
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